初の海外旅行(パリ・ロンドン)

会社を無事に卒業した記念に女房と初めての海外旅行に出かけた。準
備中は、両替や服装、時差、チップなど分からないことが多いので心配
だったが、何てことはない「やってやろう」の精神ですべてうまくいった。
多少の雑感を含めて気付いたことを書き綴ってみたい。



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凱施門 エッフェル塔 ミロのビーナス ユーロスター Mrおじん

 

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ルーブル美術館 ダビンチのモナリザ パリ ユーロスター始発駅構内


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ノートルダム寺院 ベルサイユ宮殿 ウエストミンスター寺院 英国


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大英博物館 ロンドン塔よりタワーブリッジ 機内食


◆旅行雑感

○両替(通貨) 日本で両替する必要もないし、TC(トラベラーズチェック)も行き戻しで手数料を取られるのでやめた方が利口。現金とカードで十分。両替店は多く、不自由しない。

○機内食(上図参照) 搭乗時間が12時間もあるので行きは3回、帰りは2回出た。メインディシュは肉の赤ワイン煮だが、味が塩辛い。ビール、ワイン、酒は注文すればいつでも飲める。勿論無料。ただ、エコノミークラスは座席が狭く窮屈で食べにくい。帰りの便では和食の注文が多く、洋食は10人に1人程度なので待たされた。私は帰りも洋食にした。

○時差と長い飛行時間 成田を午前11時25分に出発してパリ着は午後4時40分。単純に計算すると5時間15分だが、日本とフランスには7時間(サマータイム期間)の時差があるので実際に乗ってる時間は12時間15分となる。時間の感覚がマヒするのか、不思議なことに12時間があまり長く感じられなかった。
パリは陽が暮れるのが遅い。夜の9時はまだ明るい。サマータイムの1時間もあるが、緯度が高いからだろう。まるで白夜だった。
到着してすぐに時差ボケが始まった。何しろ日本では深夜なのにパリは午後4時だ。ホテル到着時も眠くてしかたがない。頭がぼ〜とした状態で皆について廻った。

○ミネラルウオーター 十分気を付けたつもりだが水当たりして半日お腹がグルグル鳴った。ホテルの夕食の際、備え付けの冷水機から水を飲んだ。アルコールを飲むと水が欲しくなり、グラス4〜5杯飲んだろう。女房は水はあまり飲まないので被害はなかったが、何人か犠牲者が出た。食事にもボトル持参が健康のためだ。ホテルの水は信用できない。

○チップ ホテルのメイドに必要なチップは枕銭といってベットに置くのが慣わしだそうだ。それにしても金額は知れている。日本の旅館でメイドさんに包むチップは最低1000円単位だ。100円をやろうものなら「バカにするな」と叱られる。
ところがフランスは夫婦部屋で10フラン(200円)、イギリスは1ポンド(180円)。ほんとうに端金だ。気にする金額ではない。

○ホテル 総じて質素だ。日本のホテルは浴室には歯磨き、化粧品、ひげ剃りセット、シャンプーなどは備え付けるのが当たり前だが、あるのは石けんのみ。スリッパもない。高級ホテルはそうでもないかもしれないが、質素を旨としているようだ。慣れればそれで良い。

○盗難事件発生 朝食はバイキングだったが、そう広くない食堂で一人不審なアラブ系の若者が食事するでもなくオレンジジュースを飲んでいた。変なヤツだなと思いながら私も自分の食べ物を運んでテーブルで食べているうちに姿が消えた。同時に同行していたギャルが「荷物がない」と騒ぎだした。彼女は一人旅なので手提げをテーブルの上に置いてパンを取りに行ってた隙に取られたらしい。ほんの一瞬2〜3分の間だった。パスポートと全財産をなくした。「大事なものは肌身離さず」は外国では鉄則だ。
彼女のその後は、大使館でパスポートの再発行に時間を取られ、観光どころではなかった。しかし、手続きも上手く進み無事帰国できたことは不幸中のさいわいだった。

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○シャンゼリゼ通り ホテル近くのメトロ駅Gentillyからシャンゼリゼ通りのGeorgeVまで4回乗り換えて行った。とにかく13本の地下鉄が走っているので便利はよいが、乗り換えの際、反対方向に行く電車に間違えて乗らないようにすればよい。
シャンゼリゼ通りは「ここがパリだ」との印象を持った。ルイ・ヴィトン、ゲラン、エルメスなど超一流ブランドの店が軒並みだ。新緑の並木道に広い遊歩道、カフェテラスが旅人の心を癒してくれる。
ここで失敗した。昼食にレストランに入った。注文に来るがなにせフランス語が全くダメなのでメニューが分からない。つい運んでいる料理を指さして注文した。ところが出された料理は生肉のミンチとポテトチップだった。フランスも英国もファーストフードのポテトが山のように出てくる。これにはまいった。女房から見下げられたことは言うまでもない。

○凱施門(写真参照) シャンゼリゼ通りのすぐ側にある凱施門に登った。ナポレオン軍の勝利を記念して造られたものだが屋上まで螺旋階段を登らねばならない。よい運動だ。屋上からはパリが一望できる。凱施門を中心に12本の街路が走り、エッフェル塔が身近に見える。コンコルド広場には大観覧車も見える。この観覧車は臨時的な設置だが、評判がよいのでいつ取り外すか未定だそうだ。

○ルーブル美術館(写真参照) 日曜日の午前中に着いたが何と行列が凄い。入れるかななど心配していたら、従業員がストライキ決行中とのこと。せっかくパリまできてモナリザにも遭わずに帰らねばならないのかと心配したが、午後にスト解除となり見ることができた。30万点以上の展示品を保管してるそうだが、我々が見たのは数点にしか過ぎない。ミロのビーナス、モナリザ、メディーズ号の筏、羽を広げたサモトラケのニケなどなど。それでも実物を目にできて感激だった。

そのほかセーヌ川のクルージング・ノートルダム寺院、ヴェルサイユ宮殿、ミラノ座界隈などを見学したが雑感から割愛する。

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○ユーロスター(写真参照) パリからロンドンへは日本の新幹線にあたるユーロスターで移動した。およそ3時間。車内は新幹線より狭い。それでもフランスの郊外を突っ走るので爽快だ。ここでも失敗をやらかした。パリを出てカレーの駅を過ぎてドーバ海峡を潜るのだが、その前にぐっすり眠てしまった。勿論トンネルの中だから意味はないのだが、入るときも出たときもまったく寝入っていた。目が覚めたときは既にロンドン市内だった。残念。

○バッキンガム宮殿(写真参照) ここでMrおじんは添乗員の野中さんと一緒に写真を撮った。バッキンガム侯爵が1703年に建てた邸宅だが、現在も女王が住まわれている。熊の帽子に真っ赤な上着を着けた衛兵の交替式はみものだ。

○大英博物館(写真参照) 5月に福岡でA新聞社主催の大英博物館展示会があったが、勿論規模が違う。豊富な展示ものに圧巻される。古代史を解く鍵となったロゼッタストーン
ギリシャが返却を求めているアテネのパルテノン神殿壁画石、エジプトのミイラなどなど。この偉大な遺産を見ることができたことだけでも今回の旅行の目的は十分達せられた。

そのほかウエストミンスター寺院、ロンドン塔、タワーブリッジ、ウィンザー城など見物したが、割愛する

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以上、記録のほんの一部を記載したが、よその国を見て回ることは素晴らしい。視野が広がるといった次元の経験ではないことは確かだ。今後の生き方にも影響を与えるだろう。人種の違う人間がその国で、その国の習慣に従って生活している。そのことは日本もまったく同じで変わりはない。
他国の空を飛んでて、平和であることの素晴らしさを喜ぶとともに、この平和を次世代に引き継がねばならないと決意した。日本の将来を決める総選挙が始まった。






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