●山頭火の世界
(BGMはショパン作曲ノクターン20番「戦場のピアニスト」) |
私が会社を去るときの挨拶文に「山頭火のような生き方がしたい」と書いたが、とてもそんな放浪生活はできなかった。しかし、いまも憧れはある。このページはそんな気持ちを彼の一句に託したい。しばらく彼の句を愉しみたい。 (なお、写真は句のイメージを) |
明治15年12月3日山口県防府市に生まれる。本名は種田正一。早稲田大学文学科中退後、大正12年より自由律俳句の荻原井泉水に師事し、山頭火と号し、層雲を出句する。 その後、生家の酒造り業の破産や父弟の死にあい、大正14年に熊本報恩寺にて得度。妻子を捨て,世間を捨て,生涯にわたる行乞流転ので人生を送り,自然と一体になり,自己にいつわらず,自由に一筋の道を詠いつづけた彼は,生涯約八万四千句を詠み捨てた。昭和15年10月11日没。享年59歳 |
あすはお正月の一りんひらく(12.20) |
(防府市本橋町にて) |
すずしさや竹の葉風の |
(熊本市野田町にて) |
雪折れの水仙のつぼみ |
(防府市本橋町にて) |
師走の空のしぐれては月あかり |
(詠み場所しらず) |
炎天つきあたる山があをあを |
(熊本市野田町にて) |
蝉しぐれ 飲むな |
(防府市本橋町にて) |
日ざかりのお地蔵様の |
(中津市枝町近松寺にて) |
育ててくれた野は山は若葉(3/8) |
(熊本市野田町にて) |